制作日：2024年1月20日 サークル名：ぷに塚の掟 作者：いだ天ふにすけ
催眠!! 元カノ無知無知大作戦催眠術師の主人公・トキオカの元に、ある日突然、大金を抱えた元カノ・しまかがやってくる。そして開口一番──何も聞かずにエロ催眠をかけてほしいと頭を下げるしまか。
そんな無茶ぶりから始まる物語は、意外にもめちゃくちゃ繊細で、それでいてドキドキが止まらない展開に転がっていきます。
実はしまか、旦那の浮気が原因で性的なトラウマ（軽いPTSD）を抱えていて、ちょっとした性的なことでもパニックを起こしてしまう体質に。最初の催眠でもそれがバレてしまい、トキオカは気づきます。そこで彼が出した答えがぶっ飛んでるけど納得の一手。しまかを完全無知状態にして、そこから一歩ずつ快楽を教え込んでいく、というまさかの再教育プラン。この時点でもう背徳感とワクワクがすごい。
無知化したしまかは、女の身体の仕組みも、気持ちよさの感覚もまるで知らない。その真っ白な状態に、トキオカがじっくり知識と快楽を植えつけていく過程は、読んでて思わず息が詰まるレベル。素直に感じて素直に悦ぶ姿は無知シチュのお手本みたいで、まるで自分が先生になった気分すら味わえます。
そして何より、この作品の肝はトキオカの感情。
しまかにずっと未練があるからこそ、嫉妬も独占欲も爆発します。しまかが男に媚びたフェラを見せた瞬間、彼はローターと指で強引に絶頂させるんですが、そこに「俺だけのものにしたい」って気持ちがダダ漏れで、読者としてもニヤニヤが止まりません！
面白いのはこの無知が単なるエロ要素じゃなく、元恋人という関係性やトラウマの背景とちゃんと絡んでいること。快楽を知らないしまかと、忘れた彼女を一から染め直すトキオカ。この二人の関係性が作品全体に、いい感じの背徳感とドキドキを生んでいて、ただの催眠エロで終わらない深みがあるんです。
総じて『催眠‼元カノ無知無知大作戦』は、催眠×無知×元恋人の三大フェチが絶妙に噛み合った一作。コスプレも奉仕も調教も甘々も全部入りなのに、しまかの“ロスの再構築に最後までちゃんと焦点が当たっていて、読み終わった後に背徳と多幸感が同時に押し寄せてくるタイプです。
しかも、トキオカの未練がにじむ描写がまたいい……！快楽と執着、甘さとちょっとの苦さが入り混じった、クセになる一冊でした!
